退職金を守ろう
退職金を受け取る際にも
税金はかかります。
もしあなたが退職金を丸ごと受け取って
リタイア後は何に使おうかと
思いを巡らせていたのであれば
注意が必要です。
退職金は退職所得として
課税の対象となります。
そのことを知らずに、
リタイア後には海外旅行に行こう
新しく大きなテレビを買おう
体を動かすためにジムに通おう
などと第二の人生の楽しみを
計画していたら思っていたより
もらえずに、大幅に将来の計画を
見直さなければならなくなります。
やっと仕事から解放されて
これから自由気ままに好きなことを
好きなだけできる生活が
始まると期待に胸を躍らせていた
なのに、考えていたより少ない退職金が
リタイア後の楽しみを奪ってしまう
という不幸が襲います。
退職金についても知識を備えて
自分のお金をしっかりと守りましょう
ここでは退職所得について
お話します。
まず、退職金が80万円以下であれば、
税金はかかりません。
しかし、勤続年数が長くなれば
それによって受けられる
退職所得控除の金額が
変わってきます。
計算式としては
勤続年数20年以下 ⇒勤続年数×40万円
勤続年数20年超の部分 ⇒勤続年数×70万円
となります。
この計算による控除を超えなければ
退職金に税金はかかりません。
超えた場合は、超えた金額に
そのまま所得税がかかるのではなく
超えた金額の1/2にかかります。
退職金に対しては、
少し優しくしてくれています。
勤続年数が38年の人の場合
20年×40万円+18年×70万円となるので
控除金額は2060万円となります。
受け取った退職金が3000万円なら、
差額の940万円の1/2の470万円に
所得税がかかります。
もらえる金額が大きいだけに
払う税金も優遇されているとはいえ
大きなものになっています。
なので、所得を小さくするための
節税策をしっかりと練っておく
必要があります。
退職金をもらうときには
無駄に多くの税金を
払ってしまわないように
準備しておきましょう
まずは、すぐに退職するとしたら
いくらもらえるのかを
確認してみましょう